別バージョン

  • 猟師の不幸バージョン

取った獲物を逃がされ、果てしなく続く飢えの苦しみの中、倒れていく子供達。
倒れた子供の肉すら食さねば生きていけぬ地獄の中、猟師は復讐を誓う。
『あの偽善者気取りのクソジジイめ、ぶち殺してやる!』
一度は死んだこの身なら、命を懸けることに迷いは無い。
『おじいさん待っててください、僕がきっと守ってみせます』

  • そもそも助けちゃくれない

『羊か、久しぶりじゃのう』
『めぇ・・・』

  • おじいさんが超絶パワフル

『鉤の付いた棒が欲しいのですが・・・』
『ふむ、ちょいと待っておれ』
囲炉裏の火箸を抜き取るが早いか、直に手を触れ先端を曲げようとするおじいさん。
聞きなれぬ音と肉の焼ける臭いが立ちこめ、驚きのあまり失禁する娘さん。
『フンゴルモルァッッッ!』
見るも無残に爛れてしまった手に握られた、先端の曲がった二本の火箸。
『ほら、これでよかろう・・・おっと、しまった。肉が焼け付いてしまって手から離れんようじゃ』
『いやですねぇ、おじいさん。ほんとバカなんだから。あら、そういえば娘さんは?』
娘は恐怖のあまり脱兎のごとく逃げ出していたという。